« 鈴本演芸場新春寿寄席 | Main | 秋葉原と書いてアキバハラ »

January 18, 2005

C.P.E.バッハ:フルート・ソナタ集

カール・フィリップ・エマニエル・バッハ作曲、フルートとチェンバロのためのソナタ集のCDを聴いた。

 カール・フィリップ・エマニエル・バッハ 1714~88 (C.P.E.BACH)
  フルートとチェンバロのための5つのソナタ
   ベーラ・ドラホシュ(fl)/ジュジャ・ペルティシュ(cemb)
    第1番ニ長調Wq.83
    第2番ホ長調Wq.84
    第3番ト長調Wq.85
    第4番ト長調Wq.86
    第5番ハ長調Wq.87
     NAXOS Classics/8.550513

CDそのものは、大分以前に買い求めてあったものである。 買った当初に何度か聴いた事と思うけれど、以来忘れ去って、ずっと家の中に転がっていたのだ。 それが先日、他のCDを捜している途中でふと眼に留まった。 CPEバッハのフルート作品と言うことで、昨年に山手111番館のクリスマスコンサートで同じ作曲家のトリオソナタ G-Dur Wq.153を吹いたのを思い出した訳だ。 CDの収録作品の方は、何しろ長らく放り出してあったくらいだから、一体どんな曲だったかなど全く忘れている。 興味が湧いて、早速CDプレーヤーに突っ込んでみた。

どの曲も耳に心地好いもので、のんびりと聴いていたのが、第4番ト長調Wq.86 に来て愕然としてしまった。 が、

あ~、なんて事だろう!

これは、先日の山手111番館のクリスマスコンサートで吹いた、まさにあの曲だった。 トリオソナタ G-Dur Wq.153 は、フルート+チェンバロ版だと フルート・ソナタG-DurWq.86 になるんだ! こういうCDが我が家に転がっていて、今頃になってそれに気が付くとはね。 まったく、我ながら呆れるしかないよ~。

CPEバッハのこの曲集、何れも強烈な主張や印象的な旋律などには乏しいけれど、何度も何度も繰り返し聴き込む内に、穏やかな曲想や抑制の効いた表現が気に入るようになった。 大バッハのフルート・ソナタのようなヘビーさの無い分、軽い気分でゆったりと楽しめる。 身を乗り出して聴くと肩透かしを食らうけれど、その代わり「ながら」で聴いていると、とっても快適なんだ。

演奏の方も、また、虚飾に頼らない滋味豊かなものである。 禁欲的と言って差し支えないくらいかとも思う。 だから、「もしも自分が吹いたなら、ここはもっと派手にやるのに!」なんて思わせられるような歯痒ささえ感じる。 けれども繰り返し聴くうちに、やがて奏者の付ける微妙なニュアンスに納得させられるようになった。 このCD、今では立派な名演と想っている。 派手さと説得力とは、また別物なのである。

|

« 鈴本演芸場新春寿寄席 | Main | 秋葉原と書いてアキバハラ »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/61645/2617817

Listed below are links to weblogs that reference C.P.E.バッハ:フルート・ソナタ集:

» C.P.E.バッハ作曲、シンフォニアト長調 Wq183-4 [yurikamomeが言いたい放題にしゃべるブログ]
 良いお天気なんだけど突然ににわか雨。やられたと思ったら、あっと言う間の天気回復。おかげで空気が澄んでとても景色が爽やかになった。  朝から本社で缶詰だったけど、その雨降りの前後、根岸、山手に出かけてきた。なにも変わったことのない普通の1日だった。  写真は山下公園。ちょっと優雅な景色でしょ。  今日の1曲はC.P.E.バッハ作曲、シンフォニアト長調 Wq183-4。レイモンド・レパード指揮イギリス室内管弦楽団。  大きな噴水のあるきれいに整った庭園一望の、天井の高いとても広々したヨーロッパ... [Read More]

Tracked on May 11, 2005 at 06:09 PM

« 鈴本演芸場新春寿寄席 | Main | 秋葉原と書いてアキバハラ »