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December 30, 2004

「Balada<望郷のバラード>」

「Balada<望郷のバラード>」と題されたCDを聴いた。
Vn. 天満敦子 Pf. 吉武雅子 KING RECORDS KICC423

このCDは先日、ニフティFCLAの友人の訃報を聴いたその翌日に買い求めた。 以来、取り憑かれたように何度も聴いて、その度に(月並みな表現だけれど)「なんとも鬼気迫る演奏だなぁ」と言うのが率直な感想である。
良いよ、これ。 もう、無茶苦茶に良いよ。 クラシックのヴァイオリンの名曲集のCDが欲しい。 でも、どれを買ったら良いか分からないと言う人がいたら、迷わずこれを選ぶべし。 その代わり、後々他のCDを聴いたら生温くて物足りなくなるかもしれないけれどね。
自分的には、ヴァイオリン小品のCDと言えば、これまではクライスラーの自作自演集が君臨していたけれど、今回そこにこの「Balada<望郷のバラード>」を加えねばならない。
天満敦子のトレードマークとなっているポルムベスクの「望郷のバラード」は再録音で、ピアノ伴奏版と無伴奏版の2バージョンを収録して情緒纏綿と聴かせる。 しかし、それよりもむしろ、自分としてはヴィターリの「シャコンヌ」に聴くハイテンション剥き出しの表現の方が衝撃的であった。 まぁ、人によっては表現があまりにも濃過ぎて受け入れらないって人もいるだろうけれど。
定価3,000円と言うのは、クラシック音楽のCDが輸入盤を中心に価格破壊が浸透している今日、随分と強気な値段だけれど、この一枚には凡百のヴァイオリン名曲集のCDが束になっても叶わない強烈な魅力があると思う。
CDの解説によれば、収録曲の殆んどがワンテイクで録音されていると言う。 時折、ピッチに付いてありゃりゃと想う瞬間があるのは、そのせいに違いないけれど、その代わり、真剣勝負の気迫に溢れる演奏をものした。

自分がチェロを習い始めて間もない頃、師事した先生の主催する発表会を聴きに行った事がある。(自分は未だ出られるレベルではなかった) ごく小規模の発表会だからして、小さなスタジオのような処に椅子を並べてお客さん(勿論、その殆んどは生徒の家族である)に座って貰った中に自分も座ったのである。 途中で、ふと後ろを振り向くと、すぐ真後ろに座っていたのが天満敦子さんにそっくり・・・と言うかきっとご当人だったのではないかと思う。 今となっては確かめるすべも無い話しではあるが。

収録曲
ポルムベスク:望郷のバラード(ピアノ伴奏版)
ヴィターリ:シャコンヌ ト単調
クライスラー:愛の悲しみ
シューマン:トロイメライ
バルトーク/セーケイ:ルーマニア民族舞曲
シャミナド/クライスラー:スペインのセレナード
バッハ/グノー:アヴェ・マリア
シューベルト:アヴェ・マリア
ベートーヴェン:ロマンス へ長調 作品50
ポルムベスク:望郷のバラード(無伴奏版)

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