« 招待状 | Main | テレマンとC.P.E.バッハは違うと言う事 »

December 18, 2004

「悪魔の紋章」

「悪魔の紋章」江戸川乱歩著(江戸川乱歩全集 第十一巻 講談社)を読んだ。
先日読んだ「緑衣の鬼」に引き続いての乱歩作品である。 なんともまあ凝りに凝ったトリックに、捜査陣も読者である自分も翻弄されまくった一巻であった。 でもねぇ犯人さん、この10分の1の労力で充分に目的は遂げられると思いますよぉ・・・ハハ。 とまれ天才的犯罪者の手に掛かると、犯罪の大小に関わらずコトは簡単に遂行する訳にいかないのでしょうね。 天才の苦悩は凡人には分からんのだぁ!
名探偵が好んで周囲を煙に巻きたがるのは「緑衣の鬼」と同じである。 こういうのが江戸川乱歩のスタイル、乱歩調(お、この表現気に入った!)なのであろうか。 物語としては全く救いの無い話しなんであるが、作者の興味は専ら犯罪のトリックの方に注がれている。 最後、犯人を罪に駆り立てた事情への思いもさることながら、前代未聞のトリックを賞賛せんばかりの名探偵。 この辺がまた乱歩なんだろうね。

|

« 招待状 | Main | テレマンとC.P.E.バッハは違うと言う事 »

Comments

こんにちは!
先日、トラックバックしていただいた、ねあんです。

『悪魔の紋章』おもしろいですよね!
私は春陽堂文庫にてですが、2回程、読んでしまいました・・。

犯人の悪戯とも思える、脅かしや、執念、の奇怪さにあるときは、笑い出しそうになりながら、つい夢中になって最後までいってしまいます。

Posted by: ねあん | January 05, 2005 at 07:47 PM

ねあんさん
コメントありがとうございます。
乱歩がお好きなんですね。 私はまだまだ乱歩初心者ですけれど、時々図書館から乱歩全集を一冊ずつ借りて来ては、ちょっとずつ読み進めています。 次は何を読もうかなぁ。

それにしても、犯人さんの深慮遠謀は牛刀で鶏を割くようで、笑っちゃうしかないようなお茶目さがありますよね。

Posted by: もとよし | January 05, 2005 at 11:10 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/61645/2302689

Listed below are links to weblogs that reference 「悪魔の紋章」:

» カフェ探訪★コーヒー乱歩(千駄木) [花嫁サロン]
入口の横にはまず、『D坂の殺人事件』のデカデカとしたポスター。 店に入るなり、素晴らしく感動的な思いがした。 “やっと、ここに来た!”という思い。 ... [Read More]

Tracked on January 05, 2005 at 07:48 PM

« 招待状 | Main | テレマンとC.P.E.バッハは違うと言う事 »