August 07, 2008

裁判長!ここは懲役4年でどうすか

 
 
  裁判長!ここは懲役4年でどうすか
 
     北尾トロ 著
 
        文春文庫 2006年
 
 
裁判を傍聴することは国民の権利であります。 はい、ごもっとも。
その裁判というものは、時に鉄火場へとなり果てる。 そこでは原告/被告の行状や人生、恥も涙も容赦なく衆人の前に曝され、下世話なテレビドラマ顔負けの愁嘆場も珍しくはないのである。
 
そんな裁判を、関係者でもないのに好んで傍聴する人々がいる。
本書は、ライターの北尾トロさんが、裁判傍聴の世界にどっぷりと浸かってゆく顛末を記したもの。
 
元々北尾さんは、法律の学習者や犯罪/裁判の研究者と言う訳ではない。
全くの素人として、何ら目的意識を持たず傍聴に臨むため、その興味の対象や問題意識は、自ずと週刊誌やワイドショーのそれを出ないし、ひどくクダケタ文体もそれに相応しいものになっている。
 
裁き、裁かれる場の見聞録は、やはり究極的な人間観察記としての面白みはあるんだけれど、とは言え人様の苦しみ哀しみをネタにすることへの背徳感が付いて廻るものである。
ところが、作者は事件の顛末から判決の行方までを、あからさまに面白がる態度を貫いている。 早い話が、他人の裁判を次々に覗き廻って愉しんじゃってるのだ。
いや、もちろん被害者/加害者への同情も持っているんだろうけれど、厳粛であるべき裁判を、終始おフザケ調の文体で表現している。 そこの処が、どうにも付いてゆけない。

        ▽▲▽▲▽▲ 
 
皮肉にも、本書の中で一番面白かったのは作者による傍聴の記録ではなく、巻末に配置された、年季の入った傍聴マニア数名を招いての座談会の下りであった。

長い傍聴体験の中で出会った、忘れられぬ名判決から、裁判所内人事の行方まで。 何事であれ、道を極めた人の言には傾聴の価値があると、改めて想った。
 
私としては、この作者の傍聴入門記、他人のトラブルの行方を興味本位で追い掛けただけ(としか思えない)の本書については、もうどうでもイイやって気になっている。
傍聴マニア諸氏の、取って置きの傍聴談ならば、まだまだ聴いてみたい気もするのだけれど。
 

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August 02, 2008

北京故宮 書の名宝展

 
 
北京故宮 書の名宝展
 
  場所:江戸東京博物館
  期間:2008年7月15日(火)~9月15日(月)
 
 
北京故宮博物館に収蔵される名筆の数々を展示するこの展覧会。
ワタクシめも、漢字の国に生を受けたからには是が非でも、何がなんでも観ておかねば! な~んて、妙に勢い込んで行って参りました。
 
唐、宋、元、明、清の各時代に書かれた、名立たる名筆が六十五作品。
一書家に一作品ずつが選ばれているため、バラエティーに富んで飽きさせない。
 
その内容も楷書、行書、草書、隷書と様々。 中でも篆書の面白さに感心した。
もちろん全てが漢文だし、字のひとつひとつを取っても大概は読めないものばかり。 だがしかし、そのフォルムの、なんとスタイリッシュでカッコイイことよ!・・・・などと、実にもうミーハーと言うかケーハクな感動に浸っておりました。
 
        ▽▲▽▲▽▲
 
さて、この会の目玉となっているのが、書聖と称えられる王羲之の最高傑作として名高い「蘭亭序」(八柱第三本)
無論、これは真跡ではない。 ホンモノは王羲之の書を愛してやまなかった唐の皇帝太宗が、死後自分の墓に収めさせてしまったから。
太宗の生前に造られた何点かの模写の内、最良とされているのが、今回展示されている八柱第三本である。
最近いろいろなメディアで眼にする機会もあるけれど、その実物は想いの外小さく、展示の仕方も相まって、少々見難いことになっている。

「蘭亭序」は、王羲之が内々で開いた詩会を記念して編んだ詩集の序文の草稿であり、酔いに任せて筆を執ったと言う、極めてパーソナルなものだけに、気負いなく、武人の筆とは思えぬ典雅なタッチで魅せる。
筆先のひょいと跳ねたところ、そのモヤシのヒゲのようなのが、なんかもう艶っぽいのですよ。
当然のことながら、会場でもここが一番混雑していて、ゆっくり見ている余裕のなかったのが残念至極。
 
        ▽▲▽▲▽▲
 
「蘭亭序」の他に、取り分け心残った作を記しておくものなり。
 
   趙宦光 「篆書李白楽府句軸」
 
   朱耷  「行書抄録蘭亭序軸」
 
   梁詩正 「行書元人五言律詩軸」
 
   梁同書 「行書七言絶句二首軸」
 
 
ワタクシ、書というものを、かつてこれほどまでに一所懸命、夢中になって鑑賞した経験がない。
で、判ったのかい? 書というものが少しは理解出来たのかい? なんて問われると、弱ってしまうのだけれど。 でも、結構夢中になって、小さな会場を、都合3~4周してしまった。
 
 

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August 01, 2008

ちりめん亭

 
  
JR津田沼駅を北口に出たらすぐ左折して、そのまましばらく歩けば「にぎわい横丁」が見えて来る。
たっぷりの道幅があるし、日当たり/風通しも良好なので、横丁を名乗られてもあまりしっくりこないのだけれど。
とまれ駅前にはつきものの、夜毎瞬くネオン関係の店はこの通りに特に集中しているのである。 言わば、津田沼の歓楽街ってところですな。 津田沼駅前と言うのは、ことこういう点についてはマコトに判り易いことになっているわけだ。
その代わりに、ほの暗い迷路のような裏通りを歩きつないで辿り着く、行き付けの古びて小さなお店・・・・・みたいなことは、この界隈ではまずありえない。 ある意味、面白くもなんともない街の造りになっちまってる、とも言える。

        ▽▲▽▲▽▲

さて、その「にぎわい横丁」に唯一つあるラーメン屋さんがここ、「ちりめん亭」
ラーメン激戦区津田滑にあって、決して人気店とは言えず、その前を通る度に空席ばかりが目立つ気がするのだが。
私が入った時も、他にお客はゼロで、店員さんがカウンター席に腰掛けて煙草を吸っていた。
店内の薄暗い照明にジャズ系のBGMは好もしいのだけれど、店全体になんだかダレた空気が漂う。
これは、入る店を間違えたかナと一瞬焦ったけれど、気を取り直して、季節メニューらしき酸辣湯麺を注文。

やがて運ばれてきた丼には、トマトやレタスなどが乗っていて彩り鮮やか。
味の方は、なんかチェーン店ぽい(って好く判らないけれど)感じですね。 ちっとも酸でも辣でもなかったけれど、まあ、それなりに満足する。

しかし、ここから歩いてすぐの処には「なりたけ」や「九十九」、少し脚を延ばせば「」があるんだよね。 今後、「ちりめん亭」を再訪することは、多分ないと想う。

このお店、「にぎわい横丁」で飲んだ後の、締めのラーメンとして活用されたりしているのであろうか。 夜間、この前を通ったことがないので、想像に過ぎないのだけれど。
 
 

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July 29, 2008

暑気当

 
炎天燃えるが如く、暑いあつい日々が続いております。 皆様方には、如何お過ごしでしょう。
私は、キテます。
蒸し暑さにやられてしまって、すっかりバテてております。
そりゃあ、常日頃から熱いのはニガ手ですと標榜してはいますけれど、それにしても、こんなにまで弱かったのかと、我が身体の事ながら驚くばかり。
お陰で、てんで意気が上がンない。

さて、オールシーズン蚊の飛んで来る我が家ですけれど、どうしたわけか、このところ気温の滅っ茶高い割りに、それほど多くは蚊が現れません。
あんまり暑いと、蚊って却って湧かないものなんでしょうか?

とはいえ、まったく飛来しないということでもないので、蚊対策は講じる訳です。
このところ、蚊取り線香は「アース渦巻香 ジャンボ缶」と言うのを愛用しています。
その名の通り、小さなバケツみたいな巻に、通常のものより一回り大きな蚊取り線香が50巻入っています。
これだと一個焚けば一晩は持つし、その割りにリーズナブルなのがありがたいのです。
でも、大きい分カトリーヌには収まり切らず、仕方なしに付属の香皿に載せて焚いてます。
 

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July 26, 2008

おちおち死んでられまへん

 
 
  おちおち死んでられまへん
    <斬られ役ハリウッドへ行く>


    福本清三、小田豊二著

        集英社文庫  2007年


不肖なんであれ、その道一筋に生きて来たプロと言う存在に弱い。 今風に言えば、リスペクトする傾向にある。

己の役どころを心得ていて、やるべきことをきっちりと勤めあげる。 必ずしも陽の当たらない位置居たりするけれど、でも、その人が居なければ始まらないプロ。

本書の著者、東映京都撮影所に大部屋俳優として半世紀近く勤める福本清三さんもそんなプロ中のプロの一人である。
長年に渡り映画、テレビドラマに脇役として出演して来た福本さん。 中でもテレビ時代劇のラスタチ(番組クライマックスの大立ち回り)では、主演俳優に絶妙の呼吸で斬り掛かり、逆にバッサリ斬り倒される、そんな斬られ役の第一人者である。

本書は、福本さんが柔らかな関西弁で語るのを、小田豊二さんが聞き書きする形式で通しているため、福本さんの腰の低い、そしてユーモラスな人柄が直に伝わって来る。

特筆すべきは福本さんの慎ましさ、礼儀正しさ、優しさ、なにより感謝の心。
役者と言う仕事につき物の華やかな、敢えて言えば虚飾のイメージに反して、驚くほど謙虚で実直なのです。
かつての映画黄金時代から、長年に渡り脇役一筋に勤めてきたこの役者さんのその人生観、斬られ役としての経験談からは、愚痴や他人への悪口が一切出ない。 この本は、だから読んでいて、実に気分が良い。

長年に渡り、名斬られ役で鳴らした福本さんのファンは少なくなく、近年は東映太秦映画村で催される殺陣ショーでも活躍している。

        ▽▲▽▲▽▲

2002年。 定年を間近に控えた福本さんに、思いも掛けぬビッグチャンスが廻って来た。
トム・クルーズ主演のハリウッド作品、「ラスト・サムライ」への出演オファーである。
福本さんに振られたのは、主人公の警護/監視役を忠実に勤める寡黙な老侍、サイレント・サムライ役。

以下の引用は、40年を超える大部屋俳優人生の文字通りクライマックス・シーンとなった撮影風景。
映画「ラスト・サムライ」ご覧になった方もおられると思います。 出来得れば、映画のシーンを思い起こしながら読んでみて下さい。
 
 
 <<< 引用はじめ
 
一番印象に残っているのは、私がトムさんを武士の家に案内するシーン。私が先にあがって、そのあとをトムさんが続く。私はこの時、胸の奥がじーんとしましたわ。
だって、そうでっしゃろ。
このシーン、トムさんを私が案内するんでっせ。
トムさんと私、ふたりだけですわ。ただ、歩いていく。
ただそれだけのシーンなんやけど、これ、私にとってはものすごいことなんですわ。
わかりますか。これまで私がやってきたことと言えば、スターさんとからんだシーンは立ち回りやないですか。それがただふたりだけで歩くんですわ。それも、世界のトム・クルーズと。
五台のキャメラがトムさんと私を追うんでっせ。
こんなこと、あってええんかいなって思いましたわ。
 
 引用おわり >>>
 
 
万感胸に迫りますね。
福本さんの謙虚な姿勢はしかし、ハリウッド・デヴューを飾った後もまったく変わらない。
そこのところが、なにより凄いと想う。
 
 

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July 24, 2008

書のこころ

 
 
  書のこころ

     榊莫山 著

        NHKライブラリー  1996年


昔から、どうしてもその世界に立ち入ることが出来ず、もう悔しくて堪らないものの一つに書がある。
そこに宝物が埋まっていると判ってはいるのに近づけない、判らない。 と言うか、そもそも書かれている字をマトモに読むことすら叶わない。
生涯近寄れないまんまなのかなあ、などと想うと切ないばかりである。

ほんの数十年前までは、必須の教養であった書が、今ではごく一部の学者、好事家でもなければまるで縁のない、判らなくて当たり前のものになってしまった。
千数百年続いた書の伝統というものが、今日ここに絶たれようとしている。

        ▽▲▽▲▽▲

本書「書のこころ」は、元々NHKのテレビ番組「人間大学」(1992年放送)のテキストとして用意されたもの。
私は、残念ながらその番組を見ていないのだけれど、番組から派生したこの本を何気に読んでみたら滅法面白かった。
もう、何年も前に買い求めた本なのだけれど、爾来折に触れ手にする、愛読書の一つとなっている。

本の内容はと言えば、書家の榊莫山さんが、平安の昔から近代まで、書の歴史に残る名筆の数々を紹介し、書家それぞれの人生を語ると言うもの。
専門用語に頼らず、また章一つひとつが短いので、とても読みやすい。
書の図像も豊富に掲載されているけれど、新書サイズの簡易な装丁の本なので、印刷の方もあまり良い状態ではなく、実のところ、見て良く判ると言うものではない。
でも、莫山先生の型にはまらない解説がとにかく痛快で、何度読み返してみても面白いのである。

        ▽▲▽▲▽▲

王羲之の書法に学んだ生真面目な最澄の「久隔帖」に、それに飽き足らず当時のニューモード、顔真卿の書法を取り入れた空海の「灌頂記」。
それぞれ愛弟子に宛てた手紙だったり、イベントのためのメモ書きだったりする。 つまり公式の作品ではない、極々プライベートな文書なのだけれど、そういう、気取らず「何気に書いた」ような書が後世に残り、傑作として高く評価されているというのが実に面白い。

平安の宮廷に生きた書家、小野道風の「屏風土台」は屏風に漢詩を書いた際の、これも下書きである。 (道風って、柳の葉めがけてジャンプする蛙と、傘をさしてそれを見下ろす貴人の図の、アレですね)

そして、そのマイペースな性質ゆえ宮中では浮いた存在であった書の天才、藤原佐理が関係各方面へ向け書きまくった華麗なる「詫び状」の数々。

時代は下って日蓮や一休ら、激しい生涯を送った傑僧の書からは、圧倒的なパワーを感じさせられる。

江戸時代の名僧白陰、仙厓、慈雲ら。 共通するのは、時の権力におもねらず、己の信じる道のみを往く、その姿勢を生涯貫いたこと。

良寛が出て来ればもう幕末も近い。 俗世と関わりを持たず、自由闊達に生きた良寛さまへの、莫山先生の入れ込みぶりがなんとも微笑ましい。

明治の男と言えば、気骨ある人というイメージがあるけれど、莫山先生によれば、書に関しては無気力、安穏に陥っていると言う。
その中にあって硬骨漢は、マリア・ルース号事件で諸外国に向け気を吐いた副島種臣。 書と近代史が結びつく。

そして石川啄木。 ここまで来て、やっと現代に通じるスタイルの字体を見る。 でも、副島種臣の次が啄木とはね。 いきなりセンシィティブになりましたねえ、莫山先生。

昭和に入って會津八一。 またしても気骨の人だ。 そして飄々として生きた熊谷守一。

        ▽▲▽▲▽▲

この本は、もうこれまでに何度も読み返していて、その度に愉しいのだけれど、では書というものが少しは理解出来て来たのかと言えば、依然として判らんちんな私なのである。 もちろん、より一層の興味を掻き立てられはしますけれどね。

本書に収録された書、そして書家のチョイスからは、権威におもねらない莫山先生の人柄や、自由闊達な人生観が伺え、読んでいて誠に気分がヨロシイ。 (だからこそ、何度でも読み返しちゃうんでしょうね)
書が判らなくても愉しめる書の本、と言ったところでしょうか。
書、その豊穣の地平は相も変わらず、自分から遠いとおいところに拡がっている。 書のこころ ふうっ。
 
 

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July 21, 2008

暑中お見舞ひ申し上げます

 
暑さ厳しき折から、皆さまにはくれぐれもご自愛のほど、お祈り申し上げます。

「問はず語り」の更新も、すっかりご無沙汰になっています。
漸く梅雨が明けたのだそうですけれど、まだまだ容赦なく蒸し暑い当地です。
その上、このところ延々だらだらと続けてくれている、近所の道路工事の騒音が煩わしくて堪りませんし、かててくわえて切実なる運動不足と来ては、不快指数は下がることを知りません。

        ▽▲▽▲▽▲

相も変わらず身辺ドタバタしてます、はい。
小泉元首相じゃあないですけれど、「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろ」であります。
とにかく運動不足なんで、スポーツなど特にやらない身としては、忙しい中でなんとか時間を工面して、散歩でもしてみるかと考えるわけですけれど、最近は外を出歩くことイコール炎天との戦いと言うことになって来てますからね。 散歩は早朝か、それとも夕方にでも出掛けるしかないようです。

        ▽▲▽▲▽▲

折りしも江戸東京博物館で「北京故宮 書の名宝展」と言う催しをやっていますね。
書聖王羲之の最高傑作「蘭亭序」他、書の頂点を極めた大家らの傑作を揃えた、本邦では空前絶後と言えるであろう書展。
私も、漢字文化圏に生まれ育った者の一人として、この傑作群ばっかりは、どんなことがあろうと、なにがなんでも観てやらなくちゃあ、と強く感じ入っています。

でも、行けるかなあ。 

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June 12, 2008

空海

 
仕事関係ですっかりドガチャカしているので、ラーメン根多でも買いてちょいとばかし現実逃避をば。
 
        ▽▲▽▲▽▲
 
麺屋空海 津田沼パルコ店
 
JR津田沼駅の北口側、津田沼パルコA館6階のレストラン街にあるラーメン屋さん、「空海」。
そのロケーションは抜群で、南側に大きく取られた窓からは、津田沼駅周辺を一望のもとに出来る。
私がこれまでに訪れた津田沼のラーメン店、その何処よりも圧倒的にオシャレ。
 
私が訪れた時は、ランチタイムを外していたためか、偶々他にお客はなく、好い塩梅に窓側の席へと座れた。お陰で、自分が日々乗り降りに使っているJR津田沼駅とその周りの景観を眺めることが出来た。
ゆったりと流れるBGMはジャズ系。 接客はあくまで上品。 流っ石、パルコに入ってるだけのことはありますね。
家族や友人とのお洒落なランチに、あるいはデートコースに、などと言った使われ方を想定しているんではないだろうか。
 
さてと、ラーメンのことも記しておかねばならない。

ラーメンには塩、醤油とあって、塩ラーメンが自慢らしいのでそちらを所望。
運ばれてきた塩ラーメンのスープは、まあ水準か。 麺も普通。 一方チャーシュウは、なかなか上出来かな。
総じて、どこにも突出したところがない。 強いインパクトを残さないのだけれど、チェーン店(本店は渋谷にあるそうな)ということ、そしてパルコの客層を考慮すれば、これは打倒な持って行き方かもしれない。

それにしても、ラーメンの内容に比して、値段設定が少々お高いのではないか。
でもまあ、場所代も込みとすれば、これは妥当なところなのかもしれない、と思いました。
 

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June 08, 2008

ケータイ替えました

 
いささかご無沙汰をしております。
仕事関係で大変にテンパッてまして。 ハイ。
 
        ▽▲▽▲▽▲
 
いろいろとあって、携帯電話会社を変更することになった。
私がこれまで加入していた携帯電話会社は DOCOMO。 以前会社でまとめて加入して以来、そのままずっと使い続けて来た。
携帯電話機もその時に支給されたもの。 おそらくは電話の契約とセットになって、その分お買い得になっていたであろう簡易機種である。
これは、昨今主流となっている機能満載のモデルと比べて、電話としての基本的な機能しか持たない、ある意味判りやすい機種である。 薄くて軽いところも気に入っていた。

このケータイ、もう何年くらい使い続けていることになるんだろう。
社内でも、このオールド機を未だに使い続けているのは、おそらく私だけではないかと思われる。 周囲の人々からは化石扱いされる。
とまれこれだけ長寿命を持たせているのは、とかく物持ちの悪い私としては驚異的なことである。

今度の新しい携帯電話会社は、これまたいろいろとあって SoftBank になった。
携帯電話機は、一定の期間電話契約を継続すれば実質タダになると言う、同社のケータイの中でも下位の機種。
これで十分。
電話機は電話出来ればそれで好し。
それでも(頼みもしないのに)カメラ機能が付いていたりするんだけれどね。
それにしても、長年に渡り頑固に使い続けた化石と比べて、現代のケータイが長足の進化を遂げているのには驚かされた。
下位機種といえども機能が実に多彩で、随所に工夫が凝らされているのが、ケータイの扱いが不得手な私にも判る。 まあその分、あれこれ使い方を覚えなくちゃならないわけだけれど。
これからしばらくの間は、慣れない現役ケータイを相手にして、あ~でもないこ~でもないが続くのである。
 

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May 27, 2008

逆境ナイン

  
逆境ナイン
 
  監督:羽住英一郎
  出演:玉山鉄二
     堀北真希
     藤岡弘、
  原作:島本和彦「逆境ナイン」
 
     2005年 日本
 
 
島本和彦の同名の高校野球スポ根ギャグ(?!)マンガを実写映画化!!
弱小野球部を率いるキャプテンで投手の不屈闘志(って名前なんです)が、襲い来る数々の逆境にもめげず、甲子園を目指す姿を描く。 高校野球マンガのパロディと、ナンセンス・ギャグの要素を併せ持つ青春ドラマである。

なんたってこの映画、原作者・島本和彦の描くマンガの世界感をそのまんま、無理矢理に実写映画化してしまった。 そのこと自体のバカバカしさに、まずは笑うしかないでしょ。

ナンセンスなギャグの連続するドラマなんだけれど、それをつなぐ映像の一々を、カメラが本格的に捉えている。
キッチリ映画しているのである。
それゆえ、登場人物たちがバカをやる中で、映像だけは唯もう純粋に美しいのだ。 そのお陰で、笑いの場面が余計に可笑しくなってるね、絶対に。

主人公の投手・不屈闘志役に玉山鉄二。
この役者のことを私は好く知らなかったのだけれど、彼の演じる島本和彦ワールド的熱血漢ぶり。 純情無比で、暑くるしく、そしておバカな高校球児の姿に惹きつけられた。 まずはハマリ役と言って好いのではないか。
不屈以外のナインも皆好演するけれど、いずれも小粒で印象は薄い。 やはりこの映画、玉山鉄二の独り舞台の感があるね。
そして、マネージャー役・堀北真希の可憐さ。
重厚な雰囲気で島本和彦ワールドを支える、校長役・藤岡弘、。

おバカで熱い青春ドラマに散々笑い転げさせられて、お終いは岡村孝子の「夢をあきらめないで」に思わずジンと来ちまう映画です。
 

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